林檎の木

原初のリンゴは、世界に6本しか残ってないそうだ。
各地で様々な品種のリンゴが生まれたが、改良を重ねるうちに想定外の問題を抱えるようになったみたい。接ぎ木でクローンみたいな、同じ品種同士では実付きが悪いとか…

人間の集落で例えるなら、人間の身体はたくさんいるのに動かしてる人格は一つしかないみたいな。不自然な状態なのだ。一人では次世代の命を産み出せないし、心は孤独である。

リンゴの種は、そういった欠陥を抱えるようになった。ある限られた特性に突出した分、適応力や潜在性が失われた。

欠けた遺伝子のピースはどこに行ったのだろう…林檎の木を植えようと思い、そんなことを考えていた。

植物には種がある。
種から新しい生命が生まれる。
種で育つから、根付いた場所に望ましい形で育っていける。

でも種で育つことを忘れてしまったリンゴは、その本質は何処に置き去りにされてしまったのか。

苗木はある。
特定の品種と特定のまた別の品種と。2つを掛け合わせれば実はなる。

でもそれは、置き去りになった林檎の味。新天地に馴染まない不完全な味。
欠けた遺伝子が、完全さを取り戻そうとする。

林檎の種から何が育つ?
それを試してみようと思う。

リンゴの園の、設計図に着手してみる。

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